製薬知財部員のブログ

主に特許権の延長登録について情報をまとめています

トレリーフOD錠

2020.01.21登録査定(2017-700307

(以下は2020.03.24現在の情報です)

医薬品名:

ゾニサミド
(販売名:トレリーフOD錠50mg)

再審査期間:

1.パーキンソン病:4 2009 1 21 日~2013 1 20 日(終了)

2.レビー小体型認知症に伴うパーキンソニズム:4 2018 7 2 日~2022 7 1


特許権者・延長登録出願人:
大日本住友製薬株式会社


延長出願:
2017-700307
延長期間 5年
用途 パーキンソン病(レボドパ含有製剤に他の抗パーキンソン病薬を使用しても十分に効果が得られなかった場合)

 

特許番号:
JP 3364481 B1
延長前の特許満了日:2018.12.21
請求項1:ゾニサミドまたはそのアルカリ金属塩を有効成分とする神経変性疾患治療薬。

審判・裁判事件:
無効審判請求(無効2017-800120
 請求人:テバ・ホールディングス 合同会社
 請求不成立

審決取消訴訟平成30(行ケ)10098
 原告:テバ・ホールディングス合同会社
 請求棄却

関連する延長登録出願:
2014-700230
2018-700295
2018-700296
2018-700297

 

その他(製品情報など):
「トレリーフR」は、当社が創製したパーキンソン病治療剤であり、「パーキンソン病(レボドパ含有製剤に他の抗パーキンソン病薬を使用しても十分に効果が得られなかった場合)」を効能・効果として 2009 年 3 月に国内で発売され、2013 年 8 月にはパーキンソン病における日内変動(wearing-off 現象)に対する用法・用量の一部変更承認を取得しました。
レビー小体型認知症は、病理学的にはパーキンソン病と共にレビー小体病という同一の疾患群に分類されます。また、レビー小体型認知症のパーキンソニズムは、パーキンソン病の運動機能障害とほぼ同様の症状です。これらのことから、当社は、「トレリーフR」のパーキンソン病の運動機能障害に対する作用がレビー小体型認知症のパーキンソニズムに対しても効果を示すと考え、臨床開発を進めてきました。
このたびの承認取得により、「トレリーフR」は、レビー小体型認知症に伴うパーキンソニズムの効能・効果を有する世界初の治療薬となりました。当社は、レビー小体型認知症に伴うパーキンソニズムに対する新たな治療選択肢を提供することにより、レビー小体型認知症患者さんの治療に貢献していきます。
https://www.ds-pharma.co.jp/ir/news/pdf/ne20180702_1.pdf